「『家は20年で建て替えてもらったほうが、業界全体が潤う! 「100年持つ家を建てよう」だと? 貴様はいったい何を考えているんだ!』
と、差出人不明のメールが、続々舞い込むようになりました。
私は同業者として悲しくなりました。同業者の多くが、家づくりの何が大切かについては一切ふれようとはせず、自分たちの利益優先主義のために『操作された情報』だけを発信し続けようとしている。
その情報を信じた人がどれだけ不幸になっているかについては一切考えようとはせず、ただただ自分たちの利益になる情報だけを発信したい人たちが、この業界にどれだけ多いことか……と。
あなたなら、どちらを選択するでしょうか。
住宅ローンが終わる頃にガタガタになる30年寿命の家と、住宅ローンが終わった後も最低70年は持つ強固な家。
住む人の健康よりも生産効率を考えた化学の家と、職人の技術が試される健康自然素材の家。」
……まえがきより


それでいいのでしょうか?

イギリス風の建物やライフスタイルにあこがれて、『英国風』という言葉で住まいや生活の様々な情報を得ている方はたくさんいます。

でも、安易に『英国風』を目指してよいのでしょうか?

根本的に考えてみましょう。

なぜイギリス風の暮らしというのは優雅なのでしょうか。どうして英国風の住宅というのはあのように風情があるのでしょうか。

その根本的な理由について知らなければ、表面だけイギリス風にしても実際に豊かにも優雅にもなれないと思いませんか?


ロングライフという概念の家づくり

英国の風情というのは、建物の歴史にあります。日本でも東京や横浜の歴史ある建物を見ると、そこに独特の風情というのを感じるのではないでしょうか。

建物だけでなく、土地の利用も優れています。たとえばイングリッシュガーデンの文化の発展を見ても理解できますよね。日本にも日本庭園や盆栽の文化など、共通する部分があります。

そこには、長く暮らすための器としての土地と家があります。そしてその場所・建物に長く暮らすためには、その空間が人と人との絆を深めるものとならなければなりません。

日本の家は、そこに長く住むことを考えているでしょうか。元気な人は外に出る、というのも事実ですが、家に居ても元気で健やかに、そして活動的であるというのがイギリス風の文化です。


建物を長く使うには?

イギリスに住む老齢のご婦人でも、建物の寿命に対する見方には日本人とは異なるものがあります。

日本の建物は一般的に30年でダメになりますから、どの人も30年以上の時間軸で建物を判断しませんね。

イギリスの建物の管理人は、女性でもその寿命を見抜きます。あなたはいかがですか?

イギリス風の暮らしは、骨組みがしっかりした建物を建てて設備等は時代に合わせて換えて行きます。つまり、骨組みとなる構造躯体こそが建物そのものであり、これをしっかり長持ちするものにし、なおかつその構造躯体をインテリアやデザインに活かします。


日本でも可能な『英国風』の構造躯体

100年規模で長持ちするイギリスの建物の共通点は、どれも柱や梁が骨太。構造躯体一本一本の太さが日本の柱や梁の2倍から3倍。断面積で言えば実に4倍から9倍ということになりますよね。

実際にそのような太い柱を使って日本で家づくりをする喜びとはどんなものでしょうか。そこに暮らす家族はどのような満足感を得ているでしょうか。

この本には、イギリス伝統の構造躯体であるヘビーティンバーフレームを日本で採用して家づくりをされた方々の生の声をプラン図や写真とあわせてたくさん収めています。

表面ばかりにとらわれがちの『英国風住宅』ですが、その頑丈な構造躯体による家づくりにまつわる家族の記録は、この類の書籍としては稀なこととして「構造躯体は苦手」という女性にも喜んでいただける書籍となりました。

すでに家を建ててしまってから読むと後悔すると言われる本。ぜひとも住宅購入に踏み切る前にご一読ください。


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